| 岡山空軍軍官學校の展示機(台湾) |
岡山と言っても日本の岡山ではなく、台湾の岡山(Gangshan)です。場所は台湾の南部にある港町高雄市と台南市の中間あたりに位置します。私が出張で滞在していた台南市から30km、車で20分ほどで行くことができます。
交通標識では Gangshan と表示していますが、発音は Kansan のほうが近いようです。これは中国語(北京語)の英語表記一般に言えることで、私の経験上必ずしもそのままの発音ではないようです。
この岡山空軍軍官學校は台湾空軍の士官学校で、将来の空軍幹部養成学校です。特に台湾空軍は、他の陸軍や海軍に比べてエリートを選抜しているようで、地元でも空軍軍人は一目置かれているようです。
これは、中国近代化の国父 孫文 のスローガン 「航空救国」 によるものと思います。ちなみに、中華人民共和国と中華民国(台湾)両国では、孫文の評価は高く評価されているようです。台湾の主要都市に行くと中山路という通りをよく見かけますが、これは孫文の別名 中山 に由来するものです。
さて、空軍軍官學校は特別な見学コースはありませんが、併設されている屋外展示機場と空軍軍史館は見学することができます。まずは屋外展示機場。ここには中国から亡命してきた戦闘機や台湾空軍で使用していた機体など、およそ30機ほどが展示されています。保存状態はどれも素晴らしく、日本の屋外展示機などに比べると雲泥の差です。これは空軍の管轄によるものだからでしょうか。
屋外展示機場の隣にある空軍軍史館は2階建ての建物で、ゆっくり見学すると半日はかかるほどの資料が展示されています。ここで日本人にとって目を惹かれるのは対日抗戦の展示です。1階のほとんどを使って抗日戦の絵画が展示されています。
中華民国(台湾)空軍にとってあの戦争は、抗日戦で勝利した栄光の戦争だということをが細かく説明されています。日本人にとっての戦争は太平洋での対米戦を連想しがちですが、中国大陸での国民党軍(現台湾政府)や共産党軍(中国政府)との戦争もしっかりと記憶にとどめておくべきでしょう。
特に1937年8月14日に日本の木更津航空隊と行われた空戦で12分間に12機の日本機を撃墜したという絵画は、F-104の展示と共に正面ホールにも大きく展示されています。またこの日は中華民国空軍にとっての輝かしい空軍記念日ともなっており、毎年8月14日は各空軍基地が開放されるようです。
しかし、今年はなぜか一般公開はありませんでした。私は台南基地でIDFを見れることを楽しみにしていたのですが、とても残念です。
公開日時: 毎週土・日曜日 AM10:00〜PM4:30
屋外展示機の説明文は現地での漢字を使用しています。中にはフォントが使えない漢字もありましたが、画像ファイルで再現することにしました。これで少しは台湾での雰囲気を味わってもらえると思います(^^)。
2001.9.23