| 三式戦 飛燕 日本陸軍 第244戦隊 小林大尉機 ハセガワ 1/48 |
この web 初の日本陸軍機の登場です。日本陸軍機は多種のカラーリングがありモデラーの間でも人気ですが、その中でも飛燕は244戦隊の活躍や小林大尉機の独特のカラーリングでダントツの人気があるようです。特に海外のモデラーではこの機体の作例をよく見ることができます。
ハセガワのキットはそつなくまとめられていますが、唯一の欠点が主翼の上半角不足です。これは発売当時から模型雑誌やモデラーの間で繰り返し言われ続けてきたので、その修正は当然の工作のようになりつつあります。私もなれない修正に手間取ったので、ハセガワさんにはキットを改修してもらいたいと希望します。もう1機作ろうとするとこの点がネックになりしり込みをしてしまうからです。
その他に手を加えたところは、キャノピーをエッチングソーでカットして開状態にしたり、駐機状態なのでフラップをカットして内部のリブを追加しました。後者は上半角の修正をしたので主翼付け根の強度が弱くなりました。がっしりと作るならばフラップは閉じるべきでした。
キャノピー内部もよくできていて、細切りのマスキングテープを貼ってシートベルトにした以外はキットのままです。計器パネルは綺麗なモールドなので、白系の塗料でドライブラシをすれば引き立ちます。ある模型雑誌では白の色鉛筆を使用した作例がありましたが、なかなかいい感じの仕上がりだったので次回試してみることにします。
244戦隊小林大尉機独特の緑色まだら迷彩塗装は、それを作るモデラーの個性が現れるところです。私はタミヤエナメルの濃緑色を筆塗りで仕上げましたが、本当はもっとぼかして仕上げたかったのです。
この仕上げを職人技のように塗るモデラーを私は知っています。たけひろさんの1/72 屠龍がそれでご本人に手法をお聞きしたところ、まさに名人芸でした。詳しくはたけひろさんの web でその超絶仕上げをご確認ください。
塗装の話が前後しますが、胴体帯と主翼前縁・日の丸を白で下塗り後各色で吹き付け塗装後にマスキング。胴体全体はラッカー系銀でぶわっとエアブラシを行いました。乾燥後に丁寧にマスキングテープを剥がして段差を 1000 番程度の紙やすりでならしました。
立像のパイロットはタミヤの疾風から持ってきました。このキットは古いのですが、パイロット2体が素晴らしいできです。私はこのようなフィギュアをもっと発売して欲しいと強く希望します。いくらできがいい機体のキットが発売されても、肝心のフィギュアがいないことには模型の雰囲気も大きく違ってくるからです。
垂直尾翼のマークはデカール仕上げですが、ハセガワのは少し透けてしまいました。この程度は私の許容範囲内なので気にしないことにしています。胴体横帯はキットと違い赤の説があるので、そのように塗装しました。また、主翼前縁も黄燈色ではなく赤の説がありますが、私個人の判断で従来の黄燈色にしました。
陸軍機は海軍機と違って、カラフルなマーキングが楽しめるのが大きな人気の理由となっていると思います。
当時の調布基地での244戦隊の写真を見ると一部は骨組み状の掩体の中に格納されていたようなので、その状態を再現してみました。その作りは単純な構造のようで、竹材かパイプを縦横に組上げられているようです。ただし、セメントで作られた有蓋掩体もあり、このような簡易的な物ばかりではなかったようです。
ジオラマでははエバーグリーンのプラ棒を数十本使用して、ある程度の曲がりを付けて組上げました。棒材が交差する点はロープで縛られているようなので、糸で実際のように結んで垂れ下がっている特徴を再現しました。
ネットはガーゼの縦横の糸を間引いてから極薄めたアクリル塗料に浸して着色、そのままプラ棒の上に展開して乾かしました。今見ると、このネットのできがいまいちですね。もう少しうまく再現する方法はないものでしょうか。